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歓声が湧き上がるという表現があるが、その威力を、身をもって体験したことがある。

 1975年4月、当日券で日本武道館のてっぺんの席に陣取った。場内暗転とともに凄まじい歓声がさく裂し、アリーナから天井に向かって竜巻の如く回転しながらそれが吹き上がってきた。「Now I’m Here」の劇的なイントロを刻むブライアン・メイと、短くカットした独創的なマイク・スタンドを胸に押し付けて回転するフレディ・マーキュリーが、純白の衣装をひらめかせ、カラフルなライティングのシャワーを浴びている。
 歓声は次々と湧き上がり、消えることなく、見えない高みへと向かってヴォルテージを上げていった。同会場で行われた、1972年8月のDEEP PURPLE初来日公演の伝説的な熱狂と異なるのは、圧倒的な女性ファンの声援である。
 QUEENは失われつつあったブリティッシュ・ロックの復権を背負って登場した、新世代のハード・ロック・バンドとしてファンに認知され、当初は高校生の男性を中心としたファン層で形成されていた。間違いなく、2枚目の『QUEEN Ⅱ』までは明らかに男性のハード・ファンが多かった。緻密で、華麗な構成の楽曲にハード・ロックの未来がある、と感動する声が上がった。しかし、いつの間にか男女のファン層の構成が逆転して、この初来日公演を迎える。
 QUEENが進化するたびに新しいファン層を開拓し続けた成果だったと言えるだろう。また、それは、常に時代と向き合うバンドの立ち位置を約束した姿でもあった。

 湧き上がる歓声に肉体を揺さぶられて約41年。あのQUEENが日本武道館に還ってくる。時代と向き合うバンドが、今、何を表現するのか。
 2014年のSUMMER SONICの熱狂の先にあるものを知るために、日本武道館に行く。

伊藤政則(音楽評論家 / ディスクジョッキー)


正直、誰が担当してもフレディの代わりにはなれない!しかし。。。。

フレディ・マーキュリー亡き後、ブライアンとロジャーがQueenを継続していく上で、必要不可欠なヴォーカリストの席は、正直誰が担当してもフレディの代わりにはなれない。しかし、フレディに影響を受け、ロック・ヴォーカリストとしてフレディのように高い位置を目指し、彼がまだまだ歌い続けたかったという意思を受け継ぐシンガーは存在する。それがアダム・ランバートだ。
 アメリカン・アイドル・シーズン8の準優勝者アダム・ランバートは、オーディションで「ボヘミアン・ラプソディ」を歌い、番組フィナーレで、ブライアン、ロジャーをバックに「伝説のチャンピオン」を堂々と披露した。これがきっかけとなり、Queen + Adam Lambertのコラボレーションが、時を経て実現に向かった。
 2012年、Queenとのヨーロッパ公演後に来日した折、Adamに話を聞いた。「ヒット曲だけじゃなくて、アルバムの中の名曲と言われている「シアー・ハート・アタック」を歌う時に、あ〜、Queenの楽曲を歌っているんだって、実感するし、興奮するんだ」と。意外な発言だったが、これこそ、フルステージをQueenのフロントマンとしてこなしていく原動力なのだと思った。
 歌のうまさ、ステージ上でのパフォーマンスは、何度も目にしているので、彼のエンターテイナー振りに一点の曇りもない。それにQueenとしてのパフォーマンスもサマーソニックで日本のファンの前でも披露済みだ。しかし日本武道館は違う。Queenにとって、Queenファンにとって、この聖地でQueenのコンサートが行われるということには大きな意味がある。
 アダムは、フレディのように振るまわなくていい。アダムのまま、アダムらしいパフォーマンスで、Queenの素晴らしい楽曲を多くの音楽ファンに届けて欲しい。音楽史上に残る偉大なるグループの生のステージを、若い音楽世代に伝えていくことがアダムの役割だ。
 重責を担っているが、彼が楽しんでやり続けていくことが、このプロジェクトの成功を意味する。

今泉圭姫子(ラジオDJ / プロデューサー)


イギリスのロック・シーンに現れたその瞬間に「雷に打たれる」ような衝撃を受けたバンド、それがQUEENだった。

これまでにも何度となく触れてきたことだが、とはいえ時代も今や21世紀、自分の記憶が薄れることはなくとも、まだ「そのこと」について見聞きしたことがない、という音楽ファンが多くなっていることは容易に想像できる。
 これからここでお話しすることは、実際に自分の身に起こったことで、言うなれば体験談。今から半世紀近くも昔の思い出だ。
 1973年の夏8月、大学4年の夏休みに初渡英(どころか初の海外)した時のロンドンの繁華街、ソーホーのレコード店で全てが始まった。すでに音楽評論家として仕事もしていて、レコードをチェックすることは単なる趣味以上の市場リサーチでもあった。
 そこで店内にある広告の一つに目が止まった。それはQUEENというバンドのレコード発売のポスターであった。名前がいかにも英国だし、それだけで心奪われたと言っていい。すでレコードはソールドアウトで名前だけ覚えて帰国した。
 帰国するや、お世話になった当時の音楽誌MUSIC LIFE編集部などでQUEENの名前を吹聴して回り、「絶対日本で人気出るから」などと、まだ音も聴いていないのに大騒ぎ。
 その冬、待望のアルバムの音がレコード会社に届き、すぐに聴かせてもらって「自分の直感は間違ってなかった」と確信。運よくその解説を担当し、思いの丈を文章にブチこんだ。それからすぐ、誌面に彼らの記事が載った途端にビートルズ以来の大騒動と編集部が言うくらいの女性読者からの問い合わせの電話鳴り止まず。
 ロックは男のモノというそれまでの日本のロック界の「常識」を覆した女王の狂熱的な降臨の瞬間であった。
 2014年のサマソニ以来のアダム・ランバートとの来日はQUEENにとってまさに永遠を紡ぎ出すマジックでもあるのだ。初来日の場である「ブドーカン」でこのコンビのパフォーマンスがオーデイエンスをいかに操るか、実に興味深いところだ。

大貫憲章(音楽評論家 / DJ)


ロック・ファンと言えば圧倒的に男性が多かった時代に、その夜、武道館の天井までこだましたのは10代の少女達の嬌声だった。

 クイーンの初来日は1975年の4月のことだ。当時、ロック・ファンと言えば圧倒的に男性が多かった時代に、その夜、武道館の天井までこだましたのは10代の少女達の嬌声だった。
 その、ちょうど1年前にニューヨークで、私は初めてクイーンのステージを観る機会があった。イギリスの人気バンド、モット・ザ・フープルの全米ツアー、それもロック・バンドとしては初のニューヨーク、ブロードウェイでの公演を、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の記者として取材するのが渡米の目的だったのだが、その前座がクイーンだったのだ。
 このニューヨーク公演の後、‘85年が最後となる6度にわたる来日公演はもちろんのこと、名作「オペラ座の夜」の準備中の‘75年の取材、76年のハイドパークでのフリー・コンサート、78年のアルバム「ジャズ」をひっさけげた全米ツアー中にニューオリンズで開かれた真夜中の大パーティー、「愛という名の欲望」「地獄へ道づれ」でアメリカでの成功を手中にした後の‘82年の全米ツアー、’86年の世界的なチャリティ・コンサート「ライヴ・エイド」、そして’92年のフレディ・マーキュリー追悼コンサート等々・・クイーンにとって数々の大事な場面を、これほど目撃する機会に恵まれていたことに自分でも驚く。
 フレディ亡き後、2005年にはベテラン、ポール・ロジャースとの来日公演も実現した。そして今回、2014年の「サマー・ソニック」以来、アダム・ランバートを迎えて久方ぶりに来日が実現する。クイーン独特の妖しさ、華やかさを表現するボーカリストには、かなりの力量が要求される。そしてアダム・ランバートに、それがあることはファンなら知っているはずだ。初来日から41年目のクイーン+アダム・ランバートを素直に楽しみたい。

東郷かおる子(音楽評論家 / 元「ミュージック・ライフ」編集長)


スケジュール

9/21(水)追加公演
9/22(木・祝)
9/23(金)
開場 18:00
開演 19:00
開場 18:00
開演 19:00
開場 18:00
開演 19:00

会場:日本武道館
http://www.nipponbudokan.or.jp
〒102-8321 東京都千代田区北の丸公園2−3

会場地図


チケット

チケット料金:
S席 16,500円 A席 14,500円 B席 12,500円
SS席 40,000円 ※SS席はグッズ付き、数量限定の良席です。

※ 未就学児童入場不可  ※チケットはお一人様1枚必要です。

<SS席に含まれるグッズは、下記4アイテムとなります>
① 特製デザインTシャツ (*「オン・ステージVIPパッケージ」に含まれるグッズと同じ /一般発売はありません)
② 記念ラミネート・パス (*「オン・ステージVIPパッケージ」に含まれるグッズと同じ /一般発売はありません)
③ 布製ロゴ入りトートバッグ (*「オン・ステージVIPパッケージ」に含まれるグッズと同じ /一般発売はありません)
④ ツアー・ブック (*一般発売されるものと同じものになります)


アクセス

日本武道館

〒102-8321 東京都千代田区北の丸公園2-3

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主催:キョードー東京 / テレビ朝日 / WOWOW / 日刊スポーツ新聞社 / TOKYO FM / 文化放送 / タワーレコード / ぴあ
後援:TBSラジオ / InterFM897 / FM ヨコハマ / bayfm
協力:ユニバーサル ミュージック
招聘・企画制作:キョードー東京